【検証・テスト】システムテストについて②

2024.09.27 第三者検証・ソフトウェアテスト

残暑もやっと落ち着き、涼しい秋風が吹く季節となりました。

前回はシステムテストにおける要件についてお話しましたが、
今回は「機能テスト」と「非機能テスト」についてご紹介していこうと思います！

・機能テスト
機能テストとは、機能要件に基づいて設計された機能が期待通りに実装されていることを検証します。
つまり、ユーザーが要求した機能が正しく実装されていることを意味します。
以下が代表的な機能テストの一例になります。

1.ログイン機能のテスト
・正しいユーザー名とパスワードでログインした場合、自動的にメイン画面に移動すること。
・間違ったパスワードを入力した場合、エラーメッセージが表示されログインできない。
・ユーザー名やパスワードが空の場合、エラーメッセージが表示されログインできない。

2.ファイルアップロード機能のテスト
・5MB以下の画像ファイルをアップロードした場合、正常にアップロードが完了する。
・10MBを超えるファイルをアップロードしようとした場合、「ファイルサイズが大きすぎます」とのエラーメッセージが表示される。

これらのテストを見ると、システムの根幹に関わるテストであることがわかります。
ユーザーが必ず求めている機能なので、見落としがないよう入念に検証を行っていく必要があります。

・非機能テスト
非機能テストでは、機能要件以外のシステムの品質面を検証します。
具体的には、性能やセキュリティ、運用・保守性など、システム全体の品質やユーザー体験に関わる要素を検証します。
以下が代表的な非機能テストの一例になります。

1.性能テスト
システムが期待されるパフォーマンス基準を満たしているか検証します。
具体的にはデータの処理能力や応答速度といったパフォーマンスを確認します。

2.負荷テスト
システムに高負荷がかかった時にどのような動作をするのかを検証します。
具体的には、同時に多数のユーザーがアクセスした場合に、システムが問題なく動作すること、
また、大量のデータ処理を発生させた場合に、システムダウンが起きないことを確認します。

以上が機能テストと非機能テストのご紹介になります。
今回ご紹介した内容はあくまでも一例で、その他にもまだまだ検証すべき観点はあるので
興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてください！